キャンプレポート

サブナビゲーションをスキップ


フィールドレポート

現在のレポート数は811件です。

最新記事
最近のコメント
カテゴリー
バックナンバー

Since Apr.01,2000


« 2000年11月キャンプレポート:トップページ2001年01月 »

パリンガ湖キャンプ場

Feb. 3-4, 1999 誰も知らない珠玉の湖畔

パリンガ湖キャンプ場:イメージ1

アウトドア超大国のニュージーランド(以下NZ)には、無名ながらも息を飲むような美しい『穴場』が少なくない。今回ご紹介するパリンガ湖キャンプ場も偶然見つけた穴場だ。日本語での紹介は、これがおそらく世界初だと思う。『トレッキングレポート No.9001』でお届けしたミルフォード・トラックのトランピングを終え、帰途に1泊したのがここだった。NZの国土は日本から北海道を除いた位の面積だが、人口はわずか380万人程度。しかも3分の2は小さな方の北島に集中しているため、南島の人口密度は恐ろしく低い。特に西海岸には大きな街は1つだけ、あとは数百 kmおきに小さな集落が離れ小島のように点在しているだけとなる。この日は陽のあるうちに宿のある町に辿り付くのが無理だったので、あっさりとキャンプ場を利用する事に決めた。河原で場外キャンプでも構わなかったのだが、偶然地図でこのキャンプ場を見つけたので、折角だから覗いてみようということになったのだ。単なる移動中の宿代わりなので「寝られればそれでOK」とビジネスホテルにでも泊まるような気分で訪れたのだが、それだけにあまりにも恵まれたロケーションに唖然としてしまった。

パリンガ湖キャンプ場:イメージ2

ここでNZのキャンプ場についてちょっと触れておこう。NZのキャンプ場は、大きく分けると2つの種類がある。DOC(NZ自然保護局)という役所が管轄するいわば国営キャンプ場と、民営のモーターキャンプ場だ。前者は国立公園、森林公園、海洋公園など、DOCが管理運営している場所に設けられている。贅沢な施設は期待出来ないのだが、代わりに概ねロケーションが素晴らしく、料金も驚くほど安い。中には電源設備を持った超豪華版キャンプ場もあるらしいが、非常に数は少なく、むしろ水道、トイレだけといったものの方が多い。車でテントサイトまで車を乗り入れられる、いわゆるオートキャンプ場も多いが、その反面車の乗り入れ不可能なキャンプ場も少なくない。国立公園内のウォーキング・トラック途中にあるキャンプ場などがそのパターンだ。今回のパリンガ湖キャンプ場もこのDOC管轄キャンプ場で、車乗入れ可能なサイトだった。

パリンガ湖キャンプ場:イメージ3

一方、後者の民営のものはオートキャンプサイト、バンガロー、バックパッカーズ形式の安ホステルなどが一緒になっているパターンが多く、値段はDOCより高くなる代わりにシャワー、売店、キッチンなどの施設もグンと充実する場合が多いようだ。テントを張るのに高い金をとられるのが嫌いな私は、もともと日本でも場外キャンプ専門でキャンプ場利用経験はほとんどない。だからNZでもこの手のモーターキャンプ場は利用したことがないのだが、聞くところによると、料金の安さ、ホスピタリティー、自然の豊かさといった総合バランス面で比較すると、まだまだNZの方が日本に比べて一日の長があるらしい。

パリンガ湖キャンプ場:イメージ4

さて、パリンガ湖キャンプ場に話を戻そう。最初に値段を言ってしまえば99年2月の時点で1泊1人NZ$5(子供は$2.50)だった。『テント1張につき』とか『車1台につき』ではなく、あくまでも人数課金だ。当時のレートは$1=\60程度だったが、これを書いている2000年9月現在では$1= \45だ。ということは、仮に$6に値上がりしてても、\300弱。安い!ここは管理人が常駐していない無人キャンプ場なので、料金は備え付けの封筒に入れ、表に必要事項を記入して所定のポストに投函し、封筒の中に入っていた『料金支払済みタグ』を車かテントにぶら下げておくというシステム。夕方DOCのオフィサーが巡回して来て、ポストに投函された料金と、車やテントについているタグをチェックして回るというわけだ。

パリンガ湖キャンプ場:イメージ5

施設は、水道、トイレ、簡単なファイアープレイスとテーブルが数個。それだけ。電源はもちろん、シャワーも、薪や食料を販売する売店もない。火を起こしたければ自分でその辺から薪を調達しなきゃいけないし、風呂も我慢するしかない。その代わりに宝石のような小さな美しい湖のそばで南十字星を見上げながらの焚き火が堪能出来る。翌朝夜明けと同時にテントから這い出せば、目の前は湖面は綿菓子のような濃い朝靄に覆われている。早朝の湖面に立ち込んでフライロッドを振るのもいいかもしれない。運がよければ60cmオーバーのトラウトと対面出来るだろう。顔を洗おうと手で掬うと、思わずそのまま飲み下したいという衝動に駆られるほどの清冽な冷たい水。ゴミ1つ落ちていない湖畔。ゆうゆうと泳ぐ巨大なトラウト。そして世界遺産に指定されているレイン・フォレスト。これだけそろって\300ポッキリ。しかも、こんな素晴らしいキャンプ場が、メイン・ハイウェイである国道6号線からわずか数分のところにひっそりと隠れているのである。やはり侮れない国だ。これ以上何を望もう?風呂?シャワー?実は真夏でも空気の乾燥しているこのエリアでは、風呂なしでも不快感はほとんどない。気になるなら、水着に着替えて湖に飛び込もう。

パリンガ湖キャンプ場:イメージ7

最後にNZでキャンプする際の注意事項を。

1) NZには毒蛇はいないし、ウルシのような要注意植物もほとんどないし、熊などの危険な大型哺乳類もいない。ホントに気楽な国なのだが、やはり厄介なモノの 1つや2つはあるのが世の常。まずここで1番気をつけなくてはならないのが、サンド・フライと呼ばれる凶悪なブヨだ。特に南島西海岸はコイツの名所。カユミは蚊の比ではないし、下手すると1ヶ月はカユミが治まらない。ベッドに入ると強烈なカユミに襲われるので、血が出るまでかきむしる羽目になり、本当に眠れなくなるのだ。NZ旅行の際はまずまっさきに虫除けを入手されることを強くお薦めする。日本の虫除けは効かない。
2)もう1つ。キャンプをしていると飛べない鳥ウェカだの、ポッサム(フクロギツネ)だの、山岳地帯だと大型のオウムのケアだの、荷物目当てに悪さをしに来る鳥や小動物が後を断たない。テントの外に食べ物を出しておくのは厳禁だし、テントの中に置いていたものの、布地に触れていたために夜中に外からテント地を食い破られてしまったという話も聞いている。朝起きたらテントに大穴が開いてて慌てたとか・・・。ご注意を。
3) 表示があるはずだが、キャンプ場といえども生水飲用不可の所が少なくない。見た目に綺麗だからと油断すると寄生虫にやられるので、指示に従う事。


-DATA-

場所:
Adjacent State Highway 6, 40km North of Haast
・ NZ南島西海岸沿いに走るハイウェイ国道6号線は、ハースト(Haast)という村から内陸部に入っていく。そのハーストの北40km程度の地点にパリンガ湖は位置しており、キャンプ場もその湖のそばにある。国道沿いに看板あり。時速100km/hのハイウェイなので、見落とさないように要注意。
予約:
不要。管理人の常駐しないキャンプ場なので、完全に早い者勝ち。テーブルやファイヤープレイスは数が限られているが、サイト数自体が限られている訳ではないので、余程のことがない限りテントを張るスペースは見つけられるはず。
交通:
・公共交通機関は望めないので、車、バイク、自転車、ヒッチハイクなど、自力移動手段の確保が必要。
料金:
・大人 NZ$5.00
・子供 NZ$2.50
(ともに2001年1月の時点の1泊1人あたりの値段)
駐車場:
あり(無料)
トイレ:
あり

直方オートキャンプ場

Dec.18-19, 2000 2月の3連休を利用して、トレーラーハウスを利用!

直方オートキャンプ場:イメージ1

年も押し迫った12月下旬、日本一周バイク旅行中の僕は九州中部から本州上陸を目指してバイクを走らせていた。本当は宿に泊まりたいところだが旅も残すところ後僅か、悲しいかな資金は底をつき始めていて、財布の中はカラッポに近い状態だった。もうキャンプをするしかないのだが、オフシーズンのため開いているキャンプ場がほとんどない。悪条件の中で福岡県のキャンプ場を虱潰しに調べた結果、ようやく一件のキャンプ場を探し当てることができた。通年オープンの無料キャンプ場という僕の条件にピッタリ当てはまったのが、福岡県直方市にある「直方オートキャンプ場」だった。

町中というシチュエーションのため自然環境はあまり期待できそうにないが、便利な場所にあるというのが嬉しい。恐らく地元の人達が週末や夏休みなどにファミリーで気軽にアウトドアを楽しむためにつくられたキャンプ場なのだろう。川沿いの県道を走り目的地を目指す。英彦山川と遠賀川の合流地点近くの河原にようやく目指すキャンプ場を発見した。市街地などの河原で良く見かけるタイプの公園で、野球グランドのように地面はきれいに整備されている。これまで宿泊してきた山中や湖畔のキャンプ場と違う雰囲気に少々戸惑いながら、ゆっくりと土手を下って行く。

河原がジョギングコースになっているのか、トレーニングウエアの人達が次々に通り過ぎ、犬を散歩させている人達も目立つ、直方市民の憩いの場という感じである。早速テントを張り始めるが、市街地の河原に造られているためサイトを隠す木々や柵がなく周囲から丸見え、信号待ちのトラック運転手が退屈そうな視線を投げてくる。自分の行動を誰かに見られているようで何だか落ち着かないが、夜になれば気にならなくなるだろう。トイレに入ると簡易式だがトイレットペーパーも完備されているし、掃除も行き届いるので気持ちが良かった。管理が行き届いている証拠だろう。しかし、残念ながら炊事場というものはなく、水道はコンクリートの地面からニョキリと出ているだけ。水飛沫が跳ね上がり足元が濡れやすいが「無料だからな、まあ仕方がないか」と笑って許そう。

サイトの造りは「オートキャンプ」とうたっているだけに、区画ごとにキチンと細かく区分されていた。場内をループ状に車道が延びていて数メートルおきに、道の左右に駐車ペースが設けられている。これなら「困った、どこにテントを張ったらいいのか分からない」と嘆くキャンプ初心者は安心できるかもしれない。地面もフラットに整備されている上に芝が生えられているのでペグが刺さりやすく、テント設営は実にスムーズだった。もちろん町中なので夜の食料調達も問題なし。夕方は少し気になった車の排気音や騒音も、夜10時を過ぎる頃にはラジオの音が響くくらい静かになっていた。

大自然でキャンプという醍醐味には欠けるが、日帰りでバーベキューパーティを楽しんだり、家族みんなで休日にちょっと出かけて気軽にアウトドアムードを楽しみたい、という人達には最適なキャンプ場だろう。

-DATA-

場所:
福岡県直方市殿町地先
アクセス:
九州自動車道路から国道200号で直方市内へ入り、日の出橋を渡ったところを左折して約2km
問合せ:
直方市役所建築都市課
電話:
0949-25-2200
予約:
使用日の1ヶ月前の1日から受付。電話予約可
料金:
無料
オープン:
通年
設備:
水道、簡易トイレ、外灯。直火と車の芝生乗り入れは禁止されている
近くの見所:
平尾台、千仏鍾乳洞

米原キャンプ場

Dec.05-13, 2000 螢が舞う南の島のキャンプ場

米原キャンプ場:イメージ1

今回のバイクによる日本一周の旅では、日本の端っこ4カ所(東西南北)を制することがひとつの目標だった。まず始めに日本最北端の「宗谷岬」、その18日後に最東端の「納沙布岬」を制覇。それから旅を続けること4ヶ月、ようやく最南端「波照間島」と最西端「与那国島」の入口となる石垣島が見えてきた。「ついにここまで来たのか…長かったなぁ」感慨に浸る。沖縄本島の那覇を出港してから14時間の船旅、上陸した石垣島は12月とは思えない温かさで僕を迎えてくれた。真夏の北海道では雨に震えていたというのに、冬の沖縄はTシャツで過ごせる…、日本の大きさを肌で感じる瞬間だった。

米原キャンプ場:イメージ2

港に降り立った僕は米原キャンプ場へまっしぐら。このキャンプ場は北の鳥沼(北海道)南の米原と呼ばれるくらい、バイクや自転車で日本一周をしている旅人には有名なキャンプ場で、17年前にその存在を知ってから「いつかは行ってみたい」と思い続けていた場所だった。そんなわけで米原が近づくと、まるでこれから憧れの人に会う少女のように胸がときめいた。米原キャンプ場はフェリーの着いた市街地とは島の反対の北海岸。南国のムード漂う島を一気に縦断してキャンプ場の入口にたどり着いた。

米原キャンプ場:イメージ3

「ここかぁ…」何ともいえない感動が込み上げてくる。簡素なキャンプ場を勝手に想像していたが、実際に来てみるととても広く設備も整っていた。海岸に沿ってテントサイトが細長く延びており、適当なサイトを探しながらゆっくりとタイヤを転がす。するといくつか並んでいるテントから見覚えのある顔がひょっこり飛び出してきた。「どうしてこんなところに!?」驚いたことに北海道の宿で話をしたH君がいるではないか。何という偶然、こんなこともあるんだなぁ…。僕たちは約半年振りの再会を喜んだ。だが驚くのは早かった。何と、東北や信州で会ったライダーまでいるではないか。驚きを通り越して笑いが止まらなかった。みんなの近くにテントを張り、しばらく一緒に過ごすことにする。

米原キャンプ場:イメージ4

テント設営を済ませると早速キャンプ場と周辺の散策へ出かけた。このキャンプ場は緑豊かな樹木に囲まれているため、日陰が多くとても涼しい。テントから僅か 100歩ほど歩くとそこは青い珊瑚礁の海が広がっている。もう最高。これは何にも代えられない魅力だ。このキャンプ場なら沖縄らしい大自然がたっぷり楽しめそうだ。海を見た途端に入りたくてたまらなくなり、ショートパンツに着替え海に飛び込んだ。膝上ほどの浅瀬を気持ちよく歩いていると、僕の足元を青い魚がスルスルと通り抜けていった。「えっ、熱帯魚?」。改めて海中を覗くと青く輝く宝石のような熱帯魚が泳ぎ回っているではないか。「すごい、すごい、すご過ぎる…」言葉が出ないほど感動した。

だが圧巻だったのはその夜。仲間達の輪を離れてテントへ向かっていると周りでザワザワと何かが動いた。暗くてよくわからないが、恐らく風で枯れ葉が動いているのだろう。そう思いながら何気なくライトをつけた瞬間、腰が抜けた。何と無数のヤドカリが辺り一面をガサガサと歩き回っているではないか!! それも直径5cmもある貝を背負った巨大なヤドカリが何十匹も…こんな光景初めてだ…。あ~あビックリした。さらに別の夜には宴たけなわの僕たちの元へ、フワフワと一匹の蛍が舞い込んできた。その光は線香花火のように儚く、瞬きをすると消えてしまいそうな美しさだった。

これほど感動的なキャンプ場に今まで出会ったことがない。17年間憧れの地だったこと、旅人と偶然の再会したこと、そして言葉を失うほどの大自然。これまで100カ所以上のキャンプ場に泊まったが、文句なしに一番のキャンプ場だった。是非みなさんも一度米原キャンプ場を訪れてこの感激を味わって欲しい。一生の思い出になることを保証する。

-DATA-

場所:
沖縄県石垣市字桴海446-1
料金:
1名1日250円
オープン:
4月1日~12月28日
設備:
炊事場、トイレ、水シャワー、コインランドリー、自動販売機
問い合わせ:
石垣市観光課
電話09808-2-9911(代)
電話09808-2-1535(直)

ページのトップに戻る